【2020.5.17～2020.5.23】　 　 ７冊同時進行読書【戦争と平和】【草枕】【水滸伝】【リリス】【若草物語】【イリアス】【保元物語】を読む。　進捗状況と独りごと《2020-第21週》

7冊同時進行読書、2020年21週目です。

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今週も先週に引き続き、７冊同時進行で読書します。《通算24週目》
【保元物語】以外は再読です。

2020年　5月17日　(日曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 11 (540~544ページ)　101日目、総計204日目。
2. 【草枕】十二（132~134ページ)　40日目。
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十五　楊雄  酔って潘巧雲を罵り　石秀  智もて裴如海を殺す（128~134ページ)　15日目、総計190日目。　　
4. 【リリス】6  墓守の小屋（57~60ページ)　11日目。　
5. 【若草物語】遠足会（263~268ページ)　48日目。
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（333~340ページ)　69日目、総計169日目。
7. 【保元物語】上巻  左大臣殿上洛の事 附たり 到着の事（32~34ページ)　17日目。　 を読みました。

【草枕】

画家である主人公は、木瓜(ぼけ)の咲く野原にねっころがり、スケッチに漢詩を書いています。

ほとんど絵を描きません。漢詩も漱石の作品で、主人公は漱石の分身ですが、画家と呼ばれる人達は、ほおっておいても、暇さえあれば絵を描いている印象なので、分身が過ぎる感じです。

風景や雰囲気を楽しむ作品でもあるので、あまり気にはなりませんが。

思索している箇所になると、意味の分からない難しい熟語が多量に登場しますが、おそらく辞書片手にというわけでもなく、そういった、それこそ中国の古典に端を発した言葉がすらすらと出てくるのでしょう。恐るべき教養です。

【戦争と平和】

美貌の青年将校アナトーリ・クラーギンは、いいなずけを持つ身のナターシャを誘惑し誘拐する企みをもっています。悪友のドーロホフと結託しての所業ですが、二人ともろくでもない人間です。けれど、実に魅力的に描かれています。

クラーギンは博奕打ちではなく、虚栄心が強いわけでもありません。自らの行いが、他の人を不幸に陥れる結果になろうと、全く気にしないばかりか、そういったことを考えることすら皆無です。そういった発想がないというやつです。サイコパスともまた違った異常者です。

自身に常に満足していて、非の打ち所がないと自認しています。卑屈さを軽蔑していますが、彼の目には謙譲さえもそう映っていることでしょう。

ドーロホフの大胆不敵で切れ者なのを敬愛していますが、一方のドーロホフのほうでは、利用価値で値踏みしています。

2020年　5月18日　(月曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 12 (544~549ページ)
2. 【草枕】十二（134~138ページ)
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十六　病関索  大いに翠屏山を閙(さわ)がし　拚命三  火もて祝家店を焼く（135~144ページ)　　
4. 【リリス】6  墓守の小屋（60~67ページ)　
5. 【若草物語】遠足会（268~274ページ)
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（340~341ページ)
7. 【保元物語】上巻  官軍召集めらるゝ事（34~35ページ)　を読みました。

2020年　5月19日　(火曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 13 (549~554ページ)
2. 【草枕】十二（138~141ページ)
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十六　病関索  大いに翠屏山を閙(さわ)がし　拚命三  火もて祝家店を焼く（144~154ページ)　　
4. 【リリス】7  共同墓地（68~72ページ)　
5. 【若草物語】空中楼閣（274~280ページ)
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（341~343ページ)
7. 【保元物語】上巻  新院御所各門々固めの事 附たり 軍(いくさ)評定の事（35~36ページ)　を読みました。

【水滸伝】

時遷、登場。

1. 梁山泊107位、地賊星の生まれ変わり。
2. 渾名は鼓上蚤、身が軽いことから太鼓の上の蚤。
3. 眉は濃く、まなこは鮮やか、色黒で短身痩躯。
4. 軒端を飛び、壁を走り、垣根を飛び越え、馬に跳び乗る。動物や鳥の声帯模写もこなす。

 

2020年　5月20日　(水曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 14 (554~559ページ)
2. 【草枕】十三（141~146ページ)
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十六　病関索  大いに翠屏山を閙(さわ)がし　拚命三  火もて祝家店を焼く（154~162ページ)　　
4. 【リリス】7  共同墓地（72~79ページ)　
5. 【若草物語】空中楼閣（280~286ページ)
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（343~346ページ)
7. 【保元物語】上巻  新院御所各門々固めの事 附たり 軍(いくさ)評定の事（36~37ページ)　を読みました。

【若草物語】

ときどき説教臭い箇所がありますが、むしろ好感がもてます。

「巡礼遊び」「屈辱の谷」「魔王と会見(魔王は怒りの感情のこと)」「虚栄の市」など章題には、ジョン・バニヤンの【天路歴程】などの教育指導を目的とした宗教的な作品の影響がみられますが、内容は正しさに対する真摯な思いが作品に格調高さを与える結果的になっており、物語として自然に昇華されています。

作者オールコットが出版社の「少女向きの健全な家庭小説を」とう依頼を受けての執筆だそうで、さもありなんというところです。

2020年　5月21日　(木曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 15 (559~569ページ)
2. 【草枕】十三（146~149ページ)　44日目。読了です。
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十六　病関索  大いに翠屏山を閙(さわ)がし　拚命三  火もて祝家店を焼く（152~168ページ)　　
4. 【リリス】8  父の手記（80~89ページ)　
5. 【若草物語】空中楼閣（286~292ページ)
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（346~350ページ)
7. 【保元物語】上巻  新院御所各門々固めの事 附たり 軍(いくさ)評定の事（37~38ページ)　を読みました。

【草枕】

読了です。

数年おきに春になると読みたくなるので、自分としての春の風物詩です。

最後に、那美さんの甥の青年久一を汽車に見送りに行きます。みかん畑の多い風光明媚でのどかな温泉旅館から、現実世界に引きずり出されたとあります。

いよいよ現実世界に引きずり出された。汽車の見える所を現実世界と云う。汽車ほど二十世紀の文明を代表するものはあるまい。何百と云う人間を同じ箱に詰めて轟と通る。情け容赦はない。

そもそも甥っ子の久一さんの日露戦争出征の見送りです。

唐突ですが、蒸気機関車に対して、科学の進歩、輝かしい未来を感じ取っていた、宮沢賢治と対象的だと思いました。

 

蓬餅を食いながら茶を飲む。

春なので、みかんはなっていませんが。

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【水滸伝】

杜興、登場。

1. 梁山泊89位、地全星の生まれ変わり。
2. 渾名は鬼臉児（きれんじ）すさまじい顔つきのため、鬼のような顔の意。
3. 身の丈大きく。広い顔に四角いあご、目はぎらぎらと耳も大きなぶおとこ。

2020年　5月22日　(金曜日)

1. 1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 16 (570~578ページ)
   2. 【蛙のゴム靴】まなづるとダァリア（5~6ページ)　1日目。
   3. 【水滸伝】（五） 巻の四十七　撲天鵰  双たび生死の書を修(したた)め　宋公明  一たび祝家荘を打つ（169~175ページ)　　
   4. 【リリス】9  懺悔（90~94ページ)
   5. 【若草物語】秘密（292~298ページ)
   6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（350~353ページ)
   7. 【保元物語】上巻  新院御所各門々固めの事 附たり 軍(いくさ)評定の事（38~39ページ)　を読みました。

【蛙のゴム靴】

今日から読みます。

宮沢賢治の童話集です。表題作の「蛙のゴム靴」を含め全26作品なので、比較的短めの作品が集められています。

角川文庫です。藤城清治の影絵が挿し絵として掲載されています。

「まなづるとダァリア」

作中のダリアはもう少し派手でけばけばしい印象で、昔ながらの典型的なダリアという感じですが、しっくりした画像が見つかりません。

品種改良が進んで、以前の若干暗くも思える赤い花は人気が無いのでしょうか、明るく可憐なものが多いです。

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角川文庫の取り扱いがないので、ちくま文庫の全集です。全巻もっていますが、作品とともに異稿の掲載もあり、書簡、手帳、ノートまで集録されているので、全て読めてはいません。

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2020年　5月23日　(土曜日)

1. 【戦争と平和】（二） 第二部　第五篇 17 (578~582ページ)　107日目、総計210日目。
2. 【蛙のゴム靴】まなづるとダァリア（6~11ページ)　2日目。
3. 【水滸伝】（五） 巻の四十七　撲天鵰  双たび生死の書を修(したた)め　宋公明  一たび祝家荘を打つ（175~184ページ)　21日目、総計196日目。　　
4. 【リリス】9  懺悔（94~99ページ)　17日目。　
5. 【若草物語】秘密（298~310ページ)　54日目。
6. 【イリアス】(下) 第二十三歌　パトロクロスの葬送競技（353~363ページ)　75日目、総計175日目。
7. 【保元物語】上巻  将軍塚鳴動 幷(ならび) 彗星(はゝきぼし)出づる事（39~41ページ)　23日目。　を読みました。

【水滸伝】

李応、登場。

1. 梁山泊第11位、天富星の生まれ変わり。
2. 渾名は撲天鵰(ぼくてんちょう)、天を打つ鷲。
3. 立派なかっぷく。ハヤブサの眼と鷲の瞳、頭は虎に似て、燕のあごと猿の腕と狼の腰。
4. 斜めに銀(しろがね)の条(すじ)を嵌め込み、点鋼うった槍、点鋼槍の使い手。さらに、背中に負った五本の飛刀は百発百中。

燕のあごと虎に似た頭というのよくわかりません。ハヤブサの目からは、ワンピースのミホークを連想します、あと背中の五本の飛刀から、キングダムの王賁が連想されますが、王賁の背負っているのは飛刀というにはかなり大きいサイズです。

また、来週。