7冊同時進行読書について説明します。
読書法。どのようにして読んでいくのか?
一日に7冊の本を少しずつ読みます。
毎日、7冊とも読んでいきます。
一日に読む量としては、一冊あたり1~10ページ、時間にして5~20分というところです。時間の総計としては、一日90分前後です。
なぜこのような読み方をするのか?
惰性で読み過ぎてしまうのを避けるため。
僕がまだ若かった頃多くの本を読み漁っていました。そのころはその本の内容のおもしろさ故に、途中でやめることができず、休むことなく徹夜で読み切ってしまうというようなこともたびたびありました。
しかし、本当におもしろい本、自分にとって価値のある本というのは、かえって読むのを止めようと思ったときスッパリと止める事ができるものです。というのも読み進めている時、多少なりとも集中力が欠けてきな、と思ったならその状態で読み続けるのは勿体無いと思うからです。
読書中疲れたなと感じたなら、二三時間休むなりあるいは日を改めるなりして、できるだけベストの状態でその作品と対峙するはずです。それができないとするなら、自分が惰性に流されてしまう状態にあるか、その作品が実は自分にとってさほど大切なものではないかのどちらかだと思われます。
マンガでもそうですが、ある本を読んでいて、「この辺で止めたほうがいいのだけれど……」「今日はもうこれぐらいにして明日また続きを読もう。」とそう思っても実際にはそこで止めることはできないで、最後まで読んでしまうという経験はよくあります。
逆に、そう思ったときそこでスッパリ止められたときには、続きから読む次の日の読書はより深く楽しいものになります。
精神的に落ち込んでしまうことを避けるため。
精神がある程度の強さを持った状態を保つため。
怪しげな話ではありません。
簡単に言ってしまえば、無気力になってしまうのを避けて、気力がある状態を保つということです。
気分が高揚し、気力に満ち溢れた状態を目指しているわけではありません。
気が塞ぎ、周りが見えなくなる状況を避けたいのです。
こういう話をしていると、僕自身が自閉気味で、鬱になりがちなのではと思われるかもしれませんが、実際にはそんなことはなく、落ち込んだ記憶はここ数年はありませんし、自殺に関してはそういう考えがよぎったこともありません。
では、何が言いたいのかというと、他人を含め自分を取り巻く周りの対象から気力や元気を貰うばかりではなく、少し大げさな表現になりますが、自分自身が周りの与えたい人々に対し、生命力を与えられる存在になりたいということなのです。
元気のもとというか、気力の源というか、そういったものを自分自身の内に常に保った状態でありたいわけです。
そのための最低必要条件として、自分自身の気力の横溢が求められることになります。
余談
マンガやアニメの中に治癒能力をもったキャラクターが登場することがあります。
しかし、その能力は自分には作用しない、他人や動物などの病気やけがは治せるが、本人自身のそれは治せないという縛りを持つキャラも時折見かけます。
思うにその設定は理論的、合理的なものではなく、感傷的に過ぎます。
その人物を通して治癒力が発動するのですから、その人は当然その力の通り道には少なくともなる訳ですので、結果その人自身も健康体になるはずです。
作品の登場人物のキャラクターにとやかく言うのは基本ナンセンスだという自覚はあります。
余談終わり。
言いたいことは、自分自身が気力や元気を他のものに与えられる存在になりたいのならば、少なくとも自身の気力というか生命力の枯渇は避けなければならないということです。
何を読むのか?どういった作品を読んでいくのか?
世界が在る物語作品を読みます。
世界が在る物語作品とは?
僕は物語を描いた作品には二種類あると思っていて、それは次の二種類です。
1).世界が在り、その世界を言葉で表している作品。
2).言葉を組み合わせることによって世界を構築しようとしている作品。
世界が在るとは、その作品から生命が感じられるということです。
今までに読んできた本の中で、僕は物語世界を強く感じられる作品をピックアップしてきました。それはまたいつか読みたいと思ったからです。ただその判断をしたのは二、三十年前のことになります。記憶は曖昧です。再読することによりその辺りの確認もしたいと思っています。
世界が在る物語作品を読む理由。
精神といっても、心といってもいいのですが、それらは常に外というか対象に向かっているべきです。なぜなら相手を失うことにより心が閉ざされてしまうからです。この相手というのは、自身を取り巻く対象全般のことであって人とは限りません。その心が閉ざされてしまうことを生命をもつ作品に接することによって防ごうというわけです。
多くの書籍を同時に読み進めて混乱はしないのか?
そのまだ若かったころ、多くの本を読みたいがために当時より同時進行で本を読んでいました。その中には小説以外の評論などもありましたが、ほぼ七冊以上を常に読んでいました。
その同時進行で本を読んでいることを人に話すとだいたいの人は「話がこんがらがって混乱するのではないかと」いいますが、そういう人たちに対して「テレビドラマも同時進行で何本か見るでしょう。」と言うと簡単に納得してくれます。
そもそも週刊や月刊の漫画もそうです。単行本で読むにしても例えばワンピースの最新刊を読んだ後でキングダムの最新刊を読むといったように、結局のところそれらを並列に読んでいるのです。
全てのことは同時進行で動いています。
とはいえさすがに、ロシアの小説を同時に何冊か読むと名前の点でかなりあやしくなります。(中国の小説も同様です。)ですので正直なところ混乱する可能性はあります。
同時に読む本は同じジャンルに偏らないようにしています。大まかに分類すると以下のようになります。
個人的なジャンル分類。
- 特定の作家の作品。( 夏目漱石・宮沢賢治・志賀直哉・山田風太郎、他。)
- 日本の古典
- 中国の作品
- ギリシア、ローマ
- ファンタジー、SF
- 少女が主人公の作品
- 中世、近世ヨーロッパ
- その他
一日当たりの読書量、読書時間。
一日に読む量としては、一冊あたり3~7ページ、時間にして5~15分というところで、それらを合計90分前後で読みます。連続か間を開けるかについては特にこだわりはありません。
始め方
読書の習慣があればいいのですが、かく言う僕も最近はあまり読書をしていません。正直同時進行を急に7冊で始めるのはきつい状態です。徐々に冊数を増やしていくつもりです。
一週間に一冊ずつ足していき、七週目より7冊同時進行読書に入っていきます。あとは実践継続です。
7冊同時進行読書への準備期間
【2019.10.27】~【2019.12.7】
- 1週目。【2019.10.27~11.2】トルストイ作【戦争と平和】
- 2週目。【2019.11.3~11.9】✙ 宮沢賢治全作【注文の多い料理店】
- 3週目。【2019.11.10~11.16】✙【水滸伝】
- 4週目。【2019.11.17~11.23】✙ 小野不由美作【白銀の墟玄 玄の月(十二国記)】
- 5週目。【2019.11.24~11.30】✙ L.M.モンゴメリ作【赤毛のアン】
(11.25、【注文の多い料理店】読了。→11.26、夏目漱石作【坑夫】 - 6週目。【2019.12.1~12.7】✙ ホメロス作【イリアス】
(ここまでが準備期間。) - 7週目。【2019.12.8~12.14】✙ ホフマン作【黄金の壺】
7週目の始まり【2019.12.8】をもって7冊が揃い、7冊同時進行読書の開始となりました。
(裏テーマ?)
このブログを始めた理由として、自身の生活を改善したいという思いがあります。読書には少しよいしょがいる部分があります。テレビやyoutubeを見たりする場合とは違い、完全に受け身という訳にはいかないと思います。この7冊同時進行読書がどれだけ生活改善に役立つのかは今の所わかりませんが、とりあえず試してみます。
[…] 満たすべき条件とは1)の世界が在り、その世界を言葉で表している作品という事になります。これについては他の記事(7冊同時進行読書について。 ~先へ進み過ぎないための並行読…でも扱っています。 […]